前置き
Aさんと遊んだときの話です。
Aさんとはよく、スマホゲームで対戦をします。そのときは、「Tonguess」で対戦をしました。
Tonguessは、東大王の伊沢さんが中心となって運営しているYouTubeチャンネル・Quiznockの企画をゲーム化したものです。ルールはHit & Blowと似ています。
両者は3文字または4文字の英単語を決めます。相手のアルファベットを先に当てた方が勝ちです。回答をするたびにヒントとして、文字と位置が当たっている個数(GET)と、文字のみが当たっている個数(TOUCH)が与えられます。
例えば、正解が「CAT」だとします。その時の回答と、それにより与えられるヒントは次のようになります。
- 回答「WEB」、GET「0」、TOUCH「0」
- 回答「TAP」、GET「1」、TOUCH「1」
- 回答「TEA」、GET「0」、TOUCH「2」
- 回答「CAT」→正解⭕
惨敗
めっちゃ負けました。
「Aさんの前回の正解英単語を今回の僕の正解にしてみるか」 「同じ英単語を2連続で使ってみよう」 「2文字目には母音が多そうだから、回答には母音を多めに入れてみよう」 「1文字目を特定できると有利ではないか」
色々戦略を練り、実行しました。それでも全然勝率が上がりませんでした。 体感的には2-8くらいの比率で負けていました。
悔しくて何度も対戦をお願いしました(付き合ってくれてありがとう)。
何回対戦したでしょう。
トータルすると3~4時間はやっていましたね。
論理的思考力には自信があったんですけどね...。根拠のない自信でした。幻想でした。井の中の蛙でした🐸。
気付き
Aさんに聞きました。
「このゲームは、運要素もあるけど、それよりも戦略が重要だと思うんだよね。だって、運要素の方が強かったら、勝率はここまで偏らないはずだからさ。Aさんどんな戦略使ってんの?」
その瞬間僕はあることに気付きました。
今回僕が惨敗したということは、Aさんの方がより優れた戦略を見つけたということ。言い換えると、状況判断力なのか、論理的思考力なのか、予測力なのか分からないけど、端的に言ってしまえば、僕の方が能力が劣っていたということ。
- 事実1:僕は惨敗した
- 事実2:僕は低スペック
- 事実3:Aさんに何度も挑戦した
ここから帰納的に考えてみると、次のように予測できます。
他人と比較できる環境で自分の無能さが露呈すれば、それを糧に精力的に活動できるのではないか。
他人と比較をすることで、自分の知識やスキルの誤りや弱点、少なさ、未熟さを痛感することがあります。その知識やスキルが自分にとって重要なものであるほど、より悔しい。「相手よりも優位に立ちたい」という思いがあるのかもしれませんね。
グダグダと悲観はしません。正当化して気休めすることもありません。 そんなことに、現状を変える力はありません。
悔しさを燃料にして僕は、理性的に考えます。どうすれば知識やスキルを正し、強化し、増やし、熟練できるか。状況を客観的に分析し、問題点を予測し、それを解決するための具体的な方法を論理的に考え、実行します。
Aさんに負けるたびに理性的に考えていました。だからこそいろんな戦略を実践していたわけですが。それでも勝率が上がらなかったのは、きっと思考プロセスのどこかに問題があったのでしょう。
他人と比較することは、成長するための1つの手段として有効ではないだろうか。